彩祭日和

　黒川能上座の当屋は椿出集落の釼持松雄氏が勤めたが、先代松兵衛さんは1989年（平成元年）に当屋を勤めた。

　ご夫婦での記念写真。

　松兵衛さん（右）と釼持松治さん（左）その奥が渡部四郎さん。戦後の黒川能の発展につくし、国立能楽堂進出をはたした、なつかしい人たちです。（写真整理が出来たら、国立能楽堂公演をレポートしたいと思います）

　豆腐焼きの薪をトラクターで運ぶ。ひ孫の一行君もトタクターに便乗。
　この写真は、プリント済みのストックを整理するために、つんであった袋の中に入っていた。
　先代松兵衛さんと松雄さんの当屋の記録を簡単にできるフォトブックにしたいものだ！

　能装束ダンスと御神面の祭られているお宮の前で、座がりが終わり、能舞台を作る前の時間にくつろいで食事をする。

　松兵衛さんはみなさんから慕われていました。私は座狩りが終わった後、雪道をフラフラして家に帰る松兵衛さんと腕をくんで、歩いたことを懐かしく思い出します。

　私が黒川能の写真を撮り続けることが出来たのも松兵衛さんのおかげです。保存会の抽選にはずれた年、松兵衛さんに相談したところ王祇祭に来ても良いと言われて、黒川がよいが続けられました。

　この年は松兵衛家の物置小屋を改造して泊まれるようにした部屋のコタツで仮眠させていただいた。（記憶があやふや、ベタをみれば分かると思うが）

（モノクロ８０年代写真館作品・1989年２月１日２日３日撮影）