先代釼持松兵衛さんの王祇祭2011/03/19 22:06

 黒川能上座の当屋は椿出集落の釼持松雄氏が勤めたが、先代松兵衛さんは1989年(平成元年)に当屋を勤めた。
釼持松兵衛師
 当屋は旧宅で営まれた。
ひ孫さんは難波の後ツレ
 脇能「難波」のノチツレはひ孫の一行君が勤めた。
 今年の当屋では脇能「絵馬」のノチして勤めている。

 脇能が終わり中入りになり、暁の使いの口上が終わり、能舞台上で食事を始める。

地頭を務める
 松兵衛さんが地頭を務める。

ご夫婦での記念写真
 ご夫婦での記念写真。
祭りがおわり、
 松兵衛さん(右)と釼持松治さん(左)その奥が渡部四郎さん。戦後の黒川能の発展につくし、国立能楽堂進出をはたした、なつかしい人たちです。(写真整理が出来たら、国立能楽堂公演をレポートしたいと思います)
トラクターに乗る一行君
 豆腐焼きの薪をトラクターで運ぶ。ひ孫の一行君もトタクターに便乗。
 この写真は、プリント済みのストックを整理するために、つんであった袋の中に入っていた。
 先代松兵衛さんと松雄さんの当屋の記録を簡単にできるフォトブックにしたいものだ!
正装で
 能装束ダンスと御神面の祭られているお宮の前で、座がりが終わり、能舞台を作る前の時間にくつろいで食事をする。

 松兵衛さんはみなさんから慕われていました。私は座狩りが終わった後、雪道をフラフラして家に帰る松兵衛さんと腕をくんで、歩いたことを懐かしく思い出します。

 私が黒川能の写真を撮り続けることが出来たのも松兵衛さんのおかげです。保存会の抽選にはずれた年、松兵衛さんに相談したところ王祇祭に来ても良いと言われて、黒川がよいが続けられました。

 この年は松兵衛家の物置小屋を改造して泊まれるようにした部屋のコタツで仮眠させていただいた。(記憶があやふや、ベタをみれば分かると思うが)

(モノクロ80年代写真館作品・1989年2月1日2日3日撮影)

もうすぐ櫻 でも今年は!2011/03/19 23:34

 もうすぐ櫻が咲き始める。ソメイヨシノの話だが!JR大井町の駅の側にはピンク色の河津櫻が数本あり、盛りを過ぎた。

 今回はモノクロ櫻写真4枚です。
大宮氷川神社花しずめ
 埼玉県さいたま市 武蔵一宮・氷川神社で4月5日6日7日  鎮花祭 午前10時から花しずめの舞が行われる。(10時頃~11時頃)
(今年の正確な時間は調べてありません、確認してから見に行ってください。)

二子玉川付近
 二子玉川の土手で、ソメイヨシノで花見をする人たち。

江戸見櫻
 溝口の山にある江戸見櫻、現在は櫻は駐車場の中で背後にはマンションが建っている。いまはない風景。

 名前のいわれは、多摩川をはさんで江戸の方からこの櫻が見えたという話と、この櫻のソバから、江戸が見えたという二つの説がある。
 後ろの幕は。マンション建設のための発掘中の囲い、鎌倉時代の板碑がいくつか出てきた。場所はHP本体内に書いてあります。
http://www.asahi-net.or.jp/~tq7k-wtnb/hana/edomi.htm

嵐山間狂言猿婿
 最後は黒川能下座能「嵐山」の間狂言「猿婿」にでる[櫻]。
 満開の嵐山で、お猿による酒宴がひらかれた。

 黒川人のブログに現在子供の狂言師がいなくて「猿婿」が出せないと書いてありました。(上の写真は某能楽堂で撮影)

 上座では能「吉野天人」の間狂言に「猿婿」がでます。場所は吉野山、下座の「嵐山」は京都の嵐山が舞台、吉野千本櫻までは遠いので、嵐山の櫻を見る話。
 上座の「吉野天人」が王祇祭で演じられる場合、造花のかわりに山形特産の[啓翁櫻]が猿婿に使われることがある。

 下座上座とも猿語?「キャッキャッッキャキャ」で舅猿、婿猿、小猿が会話をする、楽しい狂言です。

 もうすぐ櫻、今年の開花は平年並み。津波にあった地方にも樹齢数百年の櫻がたくさんある。今年は鎮魂の櫻狩になりそうだ。
(モノクロ写真館より)