「三代友達-大地の祈り 黒川能の絆」放映予定2011/04/27 11:33

 震災の影響で放映が延期されていました、黒川能ドキュメンタリーの放送日が決まりました。
(撮影時アルコール入っていたので写真まがっています)

4月30日土曜日 PM10~11:30(90分)
BS11 NHK BSプレミアム ハイビジョン特集
「三代友達~大地の祈り 黒川能の絆(きずな)~」

4月29日金曜日 NHKテレビ(D1でも)
AM8~8:45 「三代友達」 
(注:45分の放送です。ダイジェスト版か前編かは不明です。)

 黒川能前能太夫釼持松治師の話で、私の写真が数点使われる予定だそうです(本当に使われたかは未確認です)
 NHKの取材は、昨年から今年の王祇祭まで約1年間にわたり、NHK山形放送局が取材しました。
 サブタイトルがポスターと替わっています。   以上

5月3日黒川能例大祭演目
上座能「竹生島」
上狂言「瓜盗人」
下座能「一角仙人」
 注:一角仙人は昭和23or24年の祈年祭で上演されたらしい。
 春日神社には正面に「一角仙人」の大絵馬が掛かっている。制作時期は明治期なので、そのころ上演されたらしい。
 明治期の演目獲得競争時代には、江戸期から下座の持ち番組だったらしい。一角仙人の能面も「黒川能面図譜」に掲載されている。
 今年の王祇祭で、当屋の先祖が木地師とのことで演じられた。能面は寄贈されたものを使ったと聞いている。

 ことしは5月に黒川へ行けそうもないので、次回演能を楽しみにしています!!

西浦田楽のはね能2011/04/05 13:59

 下の話の中で、能の古体の一つに「はね能」があると言われているが、1974年に撮影した西浦田楽のはね能の写真です。
 旧暦1月18日の月の出から日の出までに行われる神事。
 静岡県浜松市天竜区水窪町西浦(にしうら)の「観音堂」で行われる、「地能」33番にほか、「はね能(+閏舞)」「しずめ」と夜通し舞われます

 ベタ焼きが一部不明で、順番がおかしいが、とりあえず写真貼り付けてみました。
はね能
はね能「高砂」

はね能「しょうじょう」 資料によれば謡は現行の猩々とほぼ同じだという。

たねまき
田楽 たねまき 大豆を四方に蒔く。

みこ舞
「三番叟」

びんざさら

写真のベタが一部不足で時間の流れがつかめない。
フィルムのほうから西浦田楽の写真、再構築します。
 
1974年撮影の西浦田楽でした。

これからの祭りメモ
4月9~10日 長野県飯田市黒田人形
4月9~10日 岐阜県美濃大矢田ひんここ祭り
4月10日  山梨県甲府市天津司舞
4月13日  岐阜県本巣市能郷白山神社の能
4月13~17日 栃木県日光市二荒山弥生祭り
4月17~18日 静岡県森町小国神社舞楽
4月21~29日 京都市壬生狂言
5月3日   山形県鶴岡市黒川春日神社祈年祭の能
5月8日   山形県鶴岡市羽黒高寺八講 (田楽)
5月15日  栃木県宇都宮市二荒山神社田楽祭
5月17~18日 栃木県日光市千人武者行列

スパームーンと黒川能放映2011/03/21 23:33

 20日は月が大きく見えました。C-TECさんの佐藤ブログを拝見したところ、1992年以来の、月の大接近した日だそうです。
 アルバイトの帰りにG9手持ちで撮影、ぶれています。下の建物はスーパー銭湯。
スーパームーン
 
 明日黒川能ドキュメンタリーが放映されます。
NHK山形放送局が1年間取材して制作しました。
 前能太夫釼持松治師の映像もでてきます。(筆者の写真数点使用予定です)

題名「三代友達」~絆を守り継ぐ黒川能のムラ~
3月25日(金) NHK総合 午後10:00~10:45
3月22日(火) NHKBS 午後 8:00~
3月29日(火) NHKBS 午後 1:30~
 このポスターは2月3日上座能太夫家で酔っぱらって撮影した写真、上の写真と同様ブレています。
 黒川では「三代友達」という言葉があるそうです。私は初めて聴きました。黒川では祖父のことを、親しみをこめて「孫じいさん」と言いますが、その言葉に近いんでしょうね。

 自家用に「黒川能」レコードをデジタル化しました。
 レコードは1973年朝日ソノラマから発売された物です。

 デジタル化手順

 SONY製レコードプレーヤー → イコライザーアンプ(ティアック製)→パナソニックカセット付きCDプレーヤ → イヤホンジャック → ソニーウオークマンにダイレクト録音
(普通CDアンプは高級品はレコード入力用端子があるが、安いものだと、イコライザーアンプは内蔵していない。AXU入力端子に接続すると、スピーカーからの音が小さく、別にイコライザーアンプという物が必要になる 安い物は6千円くらい。最近ではイコライザアンプを内蔵したレコードプレーヤーが1万円くらいで購入できる)

 ウオークマンからソニー製ソフト X-アプリ を使用して録音データを取り出し、X-アプリでCD化

 注意点はレコード出力が上記のイコライザーアンプでは小さいので、イヤホン出力をモニターしながら音の大きさを決める。


カセットのデジタル化「清和政治25歳」2011/03/21 13:07

 現在テープ類のデジタル化に取り組んでいるが、NHKで放送された「清和政治25歳」というテープのデジタル化が終わった。

 カセットテープは友人からいただいたもので、ラジオ(TVかもしれないがはっきりしない)で黒川能下座の三番太夫家清和政治師の話を放送していたものを録音したものです。(だれから頂いたかおぼえていません)

 清和政治さんが25歳の時出稼ぎをやめて帰郷し、父の清和政右衛門さんから所仏則三番叟を3年かけて伝授される話を中心に、黒川の米作りの話もからませて構成された約30分の話です。

1978年2月2日春日神社での清和政治
 上の写真は1978年2月2日春日神社での所仏則三番叟を勤める清和政治師。右の小鼓方は頭取渡部佐久美師(三年前当屋当人を務めた)・右隣は蛸井孫右衛門師(伝説の小鼓の名手)

 清和政治師の能「箙」は得意演目で、現在政治師の住んでいた大杉地区の大事な演目になっている。
 下の文章は清和政治師が無くなったときの、私の追悼文を採録しました。
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清和政治さんの早すぎる逝去を悼む
'00年7月25日
 下座三番叟太夫・清和政治さんが亡くなられた。7月24日大杉の高寂寺において葬儀が執り行われました。22日の朝、某氏から電話をいただき愕然としました。知り合いの桜井氏と大谷氏に電話しました。私は黒川へ行くべきなのですが、22日23日私の教えている写真教室の会津田島撮影会のため24日の都合がつきませんでした。
 政治さんとはじめて話をしたのは何時だったでしょうか、政治さんとの話で「出稼ぎをやめて黒川で仕事をする」と言われたのを覚えています。そのすこし前にNHKだったと思うのですが、清和政治さんの話をとりあげていました。内容は出稼ぎから帰ってきた政治さんの話でした。友人からその話の録音テープを偶然にもらって、持っていました。(26年前のテープ探してみます)
 政治さんの能で最初にみた能で印象にのこっているのは宮下の当屋で見た「鐘巻」です。紀州和歌山道成寺で演じた「鐘巻」も印象に残っています。「箙」は十八番で春日神社でよく演じていました。政右衛門さんがそうであったように、政治さんの三番叟も袖をおおきくふり、ふんわりとした中に力強さがあり、まさに黒川の大地を言祝ぐ味わいがありました。この数年三番叟で力強さがすこし欠けているようで、体の調子が良くないのかなと思っていましたが、あまりにも早い逝去に言葉もありません。3月の鶴岡の写真展には会場に来てくださり、1時間位お話したのと、4月の獅子舞の時の薪割りでお話したのが、最後になりました。
 清和政治さんの霊に合掌
                        渡辺国茂
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  8月に清和政右衛門家を訪ねて、お線香をあげさせていただきましたが、政右衛門さんはかなり気落ちした様子がうかがえました。

 「清和政治25歳」の放送年月日がはっきりしないが、資料を調べて何年に録音された物かはっきりさせたい。

 NHKで黒川能の放映があります。
「三代友達」~絆を守り継ぐ黒川能のムラ~
3月25日(金) NHK総合 午後10:00~10:45
3月22日(火) NHKBS 午後 8:00~
3月29日(火) NHKBS 午後 1:30~
放映時間は大地震の関係で変更があるかもしれません。
すみませんが時間と曜日は確認してください。

 朝日ソノラマ発売 「黒川能 雪国の農民芸術」もデジタル化が終わり今日CD化の予定です。
 
以上

80年代モノクロ写真館2011/03/16 23:41

 モノクロフィルムデジタル化作戦中だが84年王祇祭の写真

 作家森敦氏を囲んで記念写真。森敦氏は小説「月山」昭和48年発表、体験を元に書いたと言われる。60歳で芥川賞受賞で世間を驚かせた作家である。この頃黒川能でよくお見かけした。ヘビースモーカーで独特のスタイルでたばこを吹かしていた。右は難波さん親子です(現宮司さん・そのとなりは獅子笛の名手の難波甚九郎師)
(獅子笛は現在上座笛方で、ブログを書いている秋山篤司師が勤めている)

森敦氏

84年(昭和59年)2月1日上座当屋大地踏
大地踏
「・・とうびんがくはつくすとも のうさるがくはつくすまじ・・」

大地踏
 この写真を見ていて、ひょとすると、今年当屋で「釣狐」を拓いた彼かなと思った。正確な情報を調べて名前を追記します。

 この時代モノクロフィルムがメインで王祇祭で3日間で34本+α撮影している、このほかにハッセルでカラーを撮影。
 モノクロフィルムはコダックトライXをISO800増感現像、現像液はD76で、ナイコール式ステンレスタンクを使用していた。片溝式タンクも使っていたと思うが、現像ムラが発生して取り扱いが難しかった。

 ベタ焼きのデジタル化はまだまだ気の長い話です。

 ベタ焼きのデジタル化出来たら、主なコマだけフィルムのデジタル化にも取り組む予定(一部のカラーフィルムはデジタル化中)

 原発事故はどうなるんでしょうか、東海村の原発の定期点検時に原子炉内へ潜り込み、労働者の被曝問題を告発していた写真家がいました。当時東電はそんなことは無いといっていました。
 今回の東電の発表を聴いていると情報公開が不十分のような印象をうけます。原発三基とも同じような状態になったということは、安全装置に問題があったんでしょうか。 いまから水力火力発電に切り替えるといってもとても無理な話でしょう。(各自が覚悟を決めて不自由な生活を我慢すれば可能かもしれないが) 今回の経験で分かったことを現在稼働している原発へ生かしてもらいたい物です。(事故は起こることを前提にして、安全装置を強化してください)