関寺小町撮影2010/04/28 12:06

プログラム表紙
 4月25日観世九皐会百周年記念特別公演が国立能楽堂であり、観世流では復曲となる「三山」と「関寺小町」が演能された。

 「三山」(シテ/耳成山の桂子/観世喜正師・ツレ/畝傍山の桜子/長沼範夫師)は昭和60年にてつせん会で復曲され、観世流謡本、宝生・金剛流の型に大幅な改訂が加えられたらしい(表章氏の解説より)
 宝生流では撮影したことがあるが、観世流では初めて撮影した。見所は[うわなりうち]だと思うが、シテが左側でツレが右側になり、右手で打ち合うので、シテの手が面にかかり、意外と撮影が難しい。(ここの型も宝生と違っている)

 「関寺小町」は明治維新以後、観世性の人は演じておらず、観世流では観世九皐会の観世喜之師が初めての演能になるという(表章氏の解説より)
 見所は重き序の舞だと思うが、これは舞の途中でシテ柱によりかかり、一休みする型があり印象的だった。
 作り物の藁屋の側面に短冊がつり下げられており、先輩写真家は短冊が写る場所にカメラをセットして撮影していた。初心者の私ともう一人の方は藁屋が正面に見える場所から撮影、こういうところに経験の差が出るのですね。写真は能楽協会の許可が必要なので、とりあえず当日のパンフレットです。

 観世喜之師の能は、自然体で不思議な魅力のある方です。私の感じではいわゆる太夫芸で流儀の基本になる能で、なおかつ引き込まれる魅力を感じます。

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