王祇様2010/02/16 01:54

王祇様に布を取り付ける。
 祭りのご神体である「王祇様」は20年ごとに作り替えられる。
神社での競争神事で破損した場合は、両座のご神体を作り替えると聞いています。
 次回の20年祭はいつになるかそのうち調べます。
 20年祭は2回見ました。
 「弓舞」という幼児が勤める舞がありますが、この舞は20年に1度しかみられません。
 写真は王祇様に王祇布をつけているところ。春日神社神職が執り行う。
 この布は2日の王祇降ろしの時、来年の当屋の王祇守の首に巻かれて、家(受当屋)に帰る。
 布は鶴岡か京都の染めやに出して、当人が着る装束になる。

 一度だけ例外を見たことがある、三番叟の装束に染めてあり、その衣装を当人が着て、そのあと三番叟で使うとのことだった。(モノクロ写真はどこかにあるはずだが。このときは下座当屋)

 この布は座の若い衆がきてご祝儀の謡、5番謡うまでは、はずせない。謡が終わると三宝に乗せて床の間に飾り、宴席になる。
(切り落とした一斗餅は、棚上がりの若い衆(高校生くらいの年代が多い)が背中に背負って、当屋に帰る。その餅がどうなるかはそのうち書きます。

 左側にあるお宮みたいなものは、御尊面が入っている。下の台は能でつかう装束タンス。
 左側手前に座っている人が、所仏則翁を舞う剱持正さん、タンスの向こう側が能太夫の斉藤賢一さん、次が三番叟、次が千歳というように座ります。

暁の使者2010/02/17 18:26

上座能舞台で礼拝をする、暁の使者
上座では脇能・脇狂言が終わると中入りとなる。

 肩掛けをつけた役者衆と当屋当人と王祇持ちと提灯持ちが座り、能舞台上で饗宴が始まり、下座からの、暁の使者が舞台上にあがり口上を述べる。
 舞台上で口上が終わると楽屋にゆきまた、口上を述べる。
 口上が終わると、能舞台上でごちそうをいただき、すこし休憩した後、下座に帰って行く。
 下座では、能舞台で演能中に舞台に上がり、下座の代表として上座にゆくよし、口上を述べる。上座から帰ってきたときも演能中でも舞台にあがり、首尾よく口上を間違えず、暁の使者の重責を果たしたことを報告する。
 この使いに対して、上座の使者は七度半の使いという。
 当屋での能が終わったあと、下座は榊屋敷(遠藤重左右衛門家)で大地踏をおこない、そのあと上座の使者が座敷に上がり、昨日の使者の件のお礼を述べる。以下次回